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健康コラム

2017年05月22日

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健康長寿は「腸」が決め手

『腸』は単なる消化器官ではなく「免疫を作る」「ホルモンを合成する」など多彩な役割を果たしています。約100兆個に及ぶ腸内細菌が棲みつき、腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成。健康長寿のカギを握っています。数字で知る腸の働き 口に入ったものが出るまで24~72時間 食べ物が口から入り、2~6時間ほど胃でもまれて小腸へ。栄養分が吸収されつつ2時間程度で大腸へ届く。1~3日で出てくれば腸内細菌叢も良好な状態。 小腸に存在する免疫細胞 全身の約60% 腸は実は外界に接している臓器。食事のたびに食べ物のほか、ウイルスに触れる機会も多いため、小腸には全身の免疫細胞の6割が集中している。 大腸上皮細胞のターンオーバー 約24時間 大腸にいる腸内細菌 約100兆個 約1000種類 大腸内に生息する腸内細菌の数は諸説あるが、小腸には1兆個、大腸内には100兆個が存在するといわれる。大腸上皮細胞はだいたい24時間で代謝されてはがれ落ち、便として排出される。 腸内細菌の代謝物質が全身へ 小腸で吸収されず残った食物繊維などの未消化物は大腸へ。腸内細菌はそれらを食べて増殖し、不要なもの(代謝物質)を出します。代謝物質は健康に良いものも悪いものもあり、一部は全身へまわります。

腸内フローラのバランスが崩れると体調不良に 免疫力が下がる 腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸は腸内フローラが乱れると不足し、腸管のバリア機能が低下。その結果、アレルギー源が入りやすくなったり、免疫システムがおかしくなる可能性があります。 肌の状態が悪くなる 毒素がガスとして排出されない場合、大腸内の血管から血液中に溶け込み、最終的には皮膚から排出されます。そのとき、毒素が直接皮膚にダメージを与えてしまいます。 太りやすくなる 腸内フローラのバランスが崩れると、バクテロイデスなどの悪玉菌が増える場合があります。その結果、悪玉物質が腸内で増加し、肥満や糖尿病につながるという研究報告があります。

腸内フローラを構成する腸内細菌は大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つ。比率は健康ならある程度一定で、悪玉菌より善玉菌が優勢で保たれています。これを菌叢そうバランスと呼びます。腸内細菌の総数が定まっているため、腸内ではいつも激しい生存競争=陣取り合戦が繰り広げられています。
最も多く分布しているのは、食べ物や体調次第で善玉、悪玉のどちらにも傾く日和見菌ですが、次に多い善玉菌は、腸内発酵を進めて病原菌をやっつけたり、有益な物質を生成したり、健康に役立つ働きをします。分布では最も少ない悪玉菌ですが、増殖すると腸内腐敗を進め、有害物質を生成したり、病気を引き起こします。
腸内フローラをいきいきさせるには、善玉菌を増やし、保つことが大切です。年齢を重ねるとビフィズス菌は減り、悪玉菌の代表であるウェルシュ菌が増えてきます。腸内環境は加齢とともに悪玉菌が優性に傾き、悪循環が始まってしまうため、歳をとるほど意識して善玉菌が喜ぶ食物繊維や発酵食品を積極的に摂る必要があります。また、ストレスや睡眠不足などによっても腸内フローラのバランスは崩れます。

健康「腸」寿をサポートする栄養素

ビフィズス菌 腸内の環境を整える善玉菌。主に炭水化物を分解し、糖を発酵させて乳酸や酢酸をつくります。ビフィズス菌が増えると、悪玉菌の増殖を抑えることができます。 乳酸菌 乳糖やブドウ糖など炭水化物を分解して乳酸をつくる細菌の総称で善玉菌の代表格。悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。 キダチアロエ ユリ科の多肉植物。やけどや傷の炎症を抑えたり、便秘や高血糖、肌荒れなど様々な症状の緩和に役立つと期待されています。 食物繊維 ヒトの消化酵素では消化されない炭水化物で、水溶性と不溶性に分類されます。腸内フローラを良好に保つのに重要な栄養素です。


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参考文献:
日経ホームマガジン2016年6月5日発行 『おとなの快「腸」生活』
藤田紘一郎 著 『腸内フローラ 医者いらずの驚異の力』
藤田紘一郎 著 『腸内革命 腸は第二の脳である』
(株)主婦と生活社 編 『腸イキイキ健康法』

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